第127章 正しい選択

宣材写真の撮影を終えたあとも、杉浦杏奈はまた一睡もできないまま朝を迎えた。

今回は灰原仁司の別荘には戻らず、そのまま自分の会社のオフィスへ直行した。

午前10時。

杉浦美雪が、いかにも勝ち誇った顔でドアを押し開けて入ってくる。

永井遥香が形だけは止めに入ったものの、結局は「止めきれなかった」。

もっとも、杉浦杏奈は最初から言っていた。杉浦美雪は今日、必ず来る。しかも、これ見よがしに。

案の定だった。

杉浦美雪はオフィスに入るなり、ドアすら閉めず、わざと声を張り上げる。

「契約を解除してもらうわ!」

そう言って、一通の書類を机に叩きつけた。顎はこれ以上ないほど高く上がっている...

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